誰にでも言える秘密の話

東京 大学生 文学部 20歳 男 短歌、エッセイ、小説、詩

2021-03-01から1ヶ月間の記事一覧

「先生、悪いニュースが2つあります」

成人の集いの前日だからだろうか。 高校時代の恩師のことを思い出していた。 その先生はお世辞にも先生に向いているとは言えない。冷徹でどちらかと言うと予備校講師の方が向いているという人間であった。 しかし先生の現代文の授業はとても面白く先生の授業…

3月のライオン

昨日、『3月のライオン』をみた。これは将棋漫画の方では無く、1992年に公開された恋愛映画の方である。まずこのポスターの顔の表情が好きだ。消えていくんじゃないかという淡い表情と半分まで食べたアイス。この表情の理由は映画を見ていくとわかることにな…

惑星ソラリス

人生で初めて3時間弱の映画を見た。 私は所謂映画を““分かっている””側の人間では無いので、これを見てアンドレイ・タルコフスキーは流石だ、これは間違いなくSF界の巨匠の作品だとは言えない。むしろ冗長だ。これを詩的というのならば削れる所が多すぎると…

5時から7時までのクレオ

本来なら秋学期に授業で見る映画であったが私自身の怠惰のせいで欠席し、見れなかったので今更ながらに見た。感想を書こうと思う。(ネタバレも含まれているのでもしも見る可能性のある方はご注意を) 『5時から7時までのクレオ』の簡単なあらすじは癌かもしれ…

倫に生きる

出産予定日は3月3日だったらしい。 しかし予定というものは大抵崩れるものでその2日前、奇しくも109年前に芥川龍之介がおぎゃあと言った日に私も同じことをすることになる。おぎゃあ。 同じ誕生日であると言うだけで意識するというのはこの日本を代表する作…