誰にでも言える秘密の話

東京 大学生 文学部 20歳 男 短歌、エッセイ、小説、詩

生き残りたい

最近、死ぬのが怖い。

 

いや申し訳ない。今の私は少々お酒が入っている。その上で聞いて欲しい。最近、死ぬのが怖い。

 

死んだ時自分の生きた全ての意識が無くなるのが怖い。死んだ時自我が消えうせるのが怖い。

 

希死念慮を持つ人は強いと思う。こんな弱さを持っていないのだろうか。

 

死ぬのが怖いから、生き残りたいから最近ものを書きつけている。自分が生きた証は残る。だから自分は永遠だ、なんてことは言わない。

 

そんな「五入したらギリギリ自分」みたいな存在じゃなくて自分を残したいから。

 

じゃあなんで書いているかというと善く生きるため、そして善く死ぬためだ。

 

どうせ自分は死んじゃうんだからそしてその死というのは呆気ないのだろうから、じゃあせめて生だけは「善く」ありたい。死だけは「善く」ありたい。

 

そんなことを思って書いている。

書く度思う。

 

生き残りたい。

 

まだやり直したことがある。まだ冬のオーロラを見ていない。夜の海辺を散歩していない。パリの雨に打たれながら歌を口ずさんでいない。

 

だからこそものを描く。生きるために生き残るためにやりたいことをやるために。善く死ぬために。

 

そして何より「死」を忘れるために

 

 

でも人は死ぬよ。間違いなく。俺もお前も例外なく。